多動症 砂糖

多動症の原因は砂糖!?この話のウソとホントについて調べてみた

多動症は砂糖が原因?

 

近年になって認識されはじめたADHD(多動症・注意欠陥)の発達障害ですが、まだまだ原因はハッキリと解明されていません。

 

そんな中、多動症のお子さんを持つお母さんは、なんとかして症状を抑えてあげようと色々と試しますよね。

 

基本的に出来る事は、家族や地域の人と協力しながら、生活のしにくさを改善してあげられるよう教育をする事です。

 

大人が辛抱強く教えてあげて、心のケアをしてあげる事がとても大切ですよね。

 

落ち着きサポートをしてくれるとされる有効成分、ホスファチジルセリンやDHA、イチョウ葉エキスなどをサプリメントなどで積極的に摂取する方法もあります。

 

何が良くて何がダメなのかを見極めなくてはいけない中、一部では「ADHDは砂糖の摂取が原因」と説いている方々もいます。

 

多動症のお子さんがいるなら気になるところではありますよね。

 

砂糖は害悪なのか否か、を調べてみました。

 

 

元々の原因は生まれつきのもの

 

多動症を含むADHDの原因は「自制・抑制に関する脳の神経回路の発達の問題」という事までは確からしいです。

 

何故そうなるのか、どうやって機能が損なわれてしまうのか?までは未だに解明できておらず、研究の段階です。

 

生まれ持った脳の機能障害が原因とされているので「砂糖を多く与えてしまったから多動症になった」というのは違うような気もしますよね。

 

私たちが普段生活している環境で、砂糖を非常識な量与える可能性は低く、少量でADHDの症状がでるなら、世間のほどんどの人たちはADHDの症状が出ている事になってしまいますよね。

 

では、何故そのような仮説が出回ってしまったのでしょうか?

 

お砂糖入りの甘いものを食べると、なんとなく気分が落ち着いたりしませんか?

 

砂糖の甘さがストレスを軽減させることは科学的にも証明されていることであり、リラックス効果が得られます。

 

この甘さが舌に伝わると、脳はセロトニンという物質を分泌します。

 

セロトニンは、脳内の神経伝達物質で、別名・安らぎホルモン、幸せホルモンなんて呼ばれています。

 

ADHDの人はこのセロトニンの分泌量が正常な人よりも少ないことがわかっています。

 

この物質が不足すると、興奮状態に陥ったり、気が散りやすくなるなど精神のバランスを崩しやすくなってしまうのです。

 

その為か、ADHDの人は無意識に安らぎホルモンを求め、セロトニンを分泌できる砂糖を多く食べ過ぎてしまうのでは?との見方もあるんです。

 

 

砂糖依存症の怖さはあります

 

砂糖自体が多動症の原因とはやはり思い難いですが、与えすぎはもちろん良くありません。

 

砂糖依存症という言葉もあるように、摂りすぎにより心身に悪影響を及ぼすこともあります。

 

多く摂取する事で低血糖になり、イライラしたり集中力が切れやすくなり、疲れやすくもなります。

 

肥満になりやすく、高血圧、肝機能の低下、糖尿病のリスクも増大してしまいます。

 

イライラしやすい、集中しないなどの多動症に似た症状が砂糖依存症にはあるので、症状を悪化させてしまう可能性はありますよね。

 

もしかしたら、ADHDの子供の脳がセロトニンを欲しがり、砂糖たっぷりのお菓子をたくさん食べ続け依存症になった結果が「砂糖はADHDの原因」という考えに繋がってしまったのかもしれません。

 

元々の原因は生まれ持った脳にあるので、砂糖を止める事で多動症が完治する事はないでしょう。

 

ただ、今まで砂糖を与えすぎていたと感じるなら、控える事で症状が緩和される可能性もあります。

 

可能性かけて、子供のためにあれこれと試すのは良い事だと思います。お子さんが甘いものを欲しがったら、フルーツやはちみつなどを使った自然の甘さを与えてあげましょう。

 

懸念されるのは、親の自己判断で「砂糖を与えていないから多動症は治る」と思い込んでしまう事です。

 

ADHDの生活のしにくさは大人になっても続くものです。

 

その為、小さい頃から少しづつ社会性や人間性を学び、心のケアをしてあげる事が大切になるんです。

 

専門の機関や病院で治療を続けながら、砂糖を控えてみようと思うと先生に相談しながら試してくださいね。